APUで春の学位授与式に763人

米山学長から学部と大学院の
代表者に学位記が授与された

 立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は、2025年春学位授与式を14日正午、ビーコンプラザで挙行した。
 学部生732人(うち外国人留学生194人)、大学院生31人(同31人)、合わせて763人が卒業を迎えた。卒業生のうち大分県での就職は16人で、2人が起業予定。
 米山学長が「卒業おめでとうございます。APUのグローバルな環境において、様々な文化と接して悩み、乗り越え、APUでしか体験できない学びを進めてきました。卒業に当たり、2つのお願いをしたいと思います。1つ目は正しく生きてほしい、2つ目は一人ひとりの人間を大事にしてほしいということです。様々な国において自国第一主義、反外国人思想、反ジェンダー平等・多様性を主張する勢力が、世界の分断と自国社会における『主流派』優遇を押し進め、時計の針を逆に回そうとしています。APUは、私たち一人ひとりが自由と平和を追求する人間として、人間の尊厳に対する畏怖の念を持つことが何より大切だという信念を持つ大学です。APUで身に着けた専門的能力、世界の友人と支え合うネットワークの力、そしてコロナ禍を乗り越えたレジリアンスを生かして、それぞれが解決に向けてリーダーシップを発揮してくれることを願います」と式辞。
 来賓の桑田龍太郎大分県副知事、モース・カオガス・フローレス校友会長が祝辞。米山学長が学部代表の関根由夏さん(アジア太平洋学部)と大学院修了生代表のグエン・チ・ジェウ・アンさん(アジア太平洋研究科、ベトナム出身)に学位記を授与。
 卒業生を代表して、ムハンマド・アジナス・アハメドさん(国際経営学部、インド出身)が「APUは失敗し、学び、成長する機会を与えてくれました。この章は終わりかもしれませんが、旅は続きます」。HPナディーシャ・チャトゥランギ・サマラトゥンガさん(経営管理研究科、スリランカ出身)が「APUの多様性と包括性の精神と深く共鳴し、このコミュニティに参加できたことを大変誇りに思います。自分自身を信じ、旅路を受け入れ、心を込めて導くことで意義のある影響を世界に与えていきましょう」とそれぞれあいさつをした。
 式終了後、キャップトスが行われ、お互いの卒業を祝い合った。