
別府市上田の湯町のホテル白菊(西田陽一代表取締役)は、常設の障がい者アートギャラリー「白菊障がい者アートギャラリー」を5日からオープン。午後3時にオープニングレセプションを行った。
障がいのあるアーティストの独創的でエネルギーに満ちあふれた作品を広く知ってもらいたいと開設。アーティストが自分のペースで活動ができるように、徐々に準備を進めてきた。多様な価値観が尊重される共生社会の実現を目指す。
オープン記念展として「絵画と小物展」を開催。虹色イラストレーターの「こっちゃん」こと小島ひとみさんが色鮮やかでほんわりとした雰囲気の虹色をテーマにした絵画やポストカードなどを展示。牛乳パックを使ってバッグなどを作る「AI」こと藤井あいさんが大小様々なバッグを展示している。いずれも購入が可能。
セレモニーでは、西田社長が「コロナ前に食事処があったスペースに、アートギャラリーをオープンさせることになりました。4月から少しずつ販売もして、多くの宿泊客に購入してもらっています。中には、北九州市小倉のお客様から自分のギャラリーにも置きたいと言っていただき、拡がっています。いろんな場所に拡がり、障がいを持つアーティストが生活ができるような場づくりが出来ればと思います」とあいさつ。来賓の長野恭紘別府市長は「別府らしいギャラリーが多くの人の協力でできたことをうれしく思います。別府を訪れる魅力となると思います」と述べた。
作家のこっちゃんは「高校2年生の時に統合失調症となり生きづらい時期もありましたが、多くの人に支えられました。作品の背景や生い立ち、思いを知ってもらいたい」。AIさんは「支援学校に通っている時に、担任の先生から牛乳パックバッグ作りを教えてもらいました。まだ試作のものもありますが、見てほしい」とそれぞれ語った。西田社長、長野市長、こっちゃん、AIさんがテープカットをしてオープンを祝った。
ギャラリーには宿泊客以外の一般の人も無料で見ることが出来る。開館時間は、ホテル休業日以外の午前8時から午後9時。
