4月16日熊本地震から10年に

災害に備えるきっかけとなる防災展示を開催中

 別府市は、2016年4月16日に発生した熊本地震の発生から10年の節目を迎えることから、24日まで市役所1階の正面玄関前とエレベーター横に「熊本地震から10年~震災の記憶~」防災展示を開催している。
 4月14日午後9時26分に熊本地方を震源地とするマグニチュード6・7の地震が発生し、2日間の4月16日にマグニチュード7・3及び5・7の本震が発生。大きな被害が出た。別府市でも、16日に最大震度6弱を記録する大きな揺れが起きた。幸い、人的被害は少なかったものの、多くの建物や塀が損壊するなどし、8千件を超える罹災証明を行った。別府市の報告書によると、全壊4棟、大規模半壊3棟、半壊67棟、一部損壊5078棟、一部損壊未満163棟、非住宅791棟などに罹災証明を発行した。地震があまりない国から来た外国人留学生の多くも不安な日々を過ごしたが、市公式ホームページで英語表記を行うなど、情報発信にも力を入れた。
 また、基幹産業である「観光」にも大きな打撃を与えた。しかし、関係者が力を合わせ、多くの「別府ファン」の支援も得て、復興を果たした。
 発災から10年が経過し、当初は高かった危機意識や備蓄などの備えも、時間とともに薄れてきた。近いうち、発生が予想されている南海トラフ地震や毎年、激甚化する地震以外の自然災害にも備えるため、もう一度、市民に災害への備えについて考えるきっかけにしてもらうのが目的。
 大分県や大分大学、大分地方気象台が当時の地震の発生状況や日頃の備えなどを紹介するパネルを展示の他、今日新聞などの新聞記事やCTBメディアが市役所内にあるBスタジオから長野恭紘別府市長が市民に状況を説明した動画を流している。
 展示を見た人は「被害はあまりなかったけど、懐中電灯と共にベッドの横に靴を置くようになった」「当時は怖くてあまり眠れなかったけど、もう10年という気持ち。最初は備蓄などをしていたが、関心が薄れてきたと思う。改めて考えるきっかになった」などと話した。
 別府市では、16日に災害対策本部設置運営訓練を予定しており、10年の節目に改めて自然災害について考える日となる。