西別府病院で特定行為研修始まる

看護師特定研修の第2期生となった
院内・院外の看護師3人(前列中央)

 独立行政法人国立病院機構西別府病院(末延聡一院長)は昨年に続き「看護師特定行為研修」の開講式を18日午前9時30分、同病院で行った。
 平成27年10月に「保健師助産師法」の一部が改正され、診療補助の38の行為が特定行為として定められた。研修を受けた看護師が、医師の手順書に従って特定行為を行えるようになり、タイムリーな対応をすることなどが期待されている。特定行為研修とは、看護師が手順書に基づいて特定行為(診療の補助)を行うために、必要な実践的な理解力、思考力、判断力、高度な専門知識と技能を習得するための研修。
 西別府病院は、重症心身障がい者や筋ジストロフィーを含む神経・筋難病などの障がい者医療の専門機関で、常時100台以上の人工呼吸器が稼働している。今回の研修では、勤務する3人の看護師が、特定行為である「気管カニューレ交換」の研修を受ける。気管切開手術後に、開口部から気管内にチューブを挿入するもので、チューブがつまらないように定期的な交換が必要になる。研修を通じて、高度な知識を持つ看護師を育成する。
 開講式で末延院長が「当院には人工呼吸器など気道管理を行っている患者が100人以上入院しており、多くの患者への看護にもリアルタイムにフィードバックできるため、当院で実習することのメリットは非常に大きいと思います」とあいさつし、院内研修生の甲斐睦子さん、播磨奈津美さん、院外研修生の大西智子さん=大分市の大分協和病院勤務=の3人に入講許可書を授与。
 研修生を代表して、播磨さんが「看護師に求められる役割はますます広がり、高度な知識や技術に加え、臨床推論に基づいた迅速で的確な判断力が求められています。そのような中で研修に参加できることに、大きな期待と同時に責任の重さを感じ、身の引き締まる思いです」と述べた。
 今後、勤務をしながら医師や看護師、薬剤師などから共通区分と区分別、合わせて8カ月間(5月18日から12月21日)の研修を受ける。