
別府市消防本部と市消防署は「令和8年度集団救急事故訓練」を9日午後1時30分、別府市公会堂で開催し、市消防本部・署40人、DMAT(新別府病院・鶴見病院・別府医療センターから)17人、別府市医師会立別府青山看護学校44人の計101人が参加した。
訓練目的は、集団救急事故時の対応を別府市救急業務計画に沿い円滑に運用し、集団救急事故事案を想定した訓練の中で、迅速な初動対応から事案収束まで指揮系統を構築すること。
訓練想定は、別府市競輪場でアイドルのライブ終了後、グッズ販売に並んでいた人が階段で将棋倒しとなり、けが人が多数でている。
午後1時30分、訓練の救急指令が入電し、亀川救急隊が現場に到着。入電時は「階段で将棋倒しになっている。10人以上が倒れている」だったが、現場では30人以上が倒れていたため、すぐに増援を依頼。亀川救急隊員は増援が来るまで、けが人の状態およびトリアージ(災害時の消防活動で優先順位をつけること)を行い、人数などの把握に務めた。
本署、朝日出張所、浜町出張所から次々と増援が到着し、各自が初期治療、エアテントなどの設営、トリアージが赤(優先順位1位、最優先治療群、重症群)をバックボード(負傷者の前進を固定し、状態の悪化を防ぐ固定器具)に慎重に乗せて運び出し、安全な場所で応急手当を行った。
DMATが到着すると、現状を確認。消防署員が傷病者をエアテントなどに運び込み、資機材を使い胸骨圧迫やキズの手当、血圧測定などを実施した。その後は傷病者が順番に各病院へ搬送されていった。
井元隆文別府市消防署長は「最近の災害の種類として、私たちが想像もできない、次に何が起こるか予想ができないステージに変わりました」と切り出し「別府市内の3病院のDMATと連携し市内の救命病院で傷病者を搬送でき、これは病院との連携がうまくいったからだと思います」と話した。
閉会式で、浜崎仁孝市消防長が「今回も傷病者役として、別府市医師会立別府青山看護学生の方々にもご参加いただき、ありがとうございます。今回の訓練は、過去に他県でも発生した事故を想定して集団救急事故における基本的な確認と消防、DMAT、医療機関相互の連携の重要性を再認識する貴重な機会となりました。訓練結果が、今後の皆さまの活動の一助となることを祈るとともに、引き続きのご協力をお願いします」と講評した。
