無職男性がキャッシュカード盗まれる

 別府警察署は15日、窃盗事件の発生を発表した。
 調べによると、同日午前10時半ごろ、市内在住の無職男性(66)の固定電話に、警察官を名乗る男から「詐欺グループを捕まえた。あなたのキャッシュカードから現金が引き出される可能性がある。引き出されないように手続きをするので、今から別の者が自宅にキャッシュカードを取りに行く」と電話があった。
 男性宅に午前10時50分ごろ、警察官を名乗る男が訪れて、封筒を渡された。男性は言われるがまま、封筒にキャッシュカード4枚と暗証番号を書いた紙を入れて男に渡した。その男から「封印するための印鑑が必要」と言われた男性は、部屋の中に印鑑を取りに戻った隙に封筒をすり替えられ、キャッシュカードなどを盗まれた。
 不安になった男性が午前11時15分ごろ、別府署に「警察署から電話があった」と通報。電話中に封筒を開けたところ、中身が違うことが判明した。
 キャッシュカード4枚中3枚は停止したが、1枚は間に合わず、大分市の金融機関のATMから50万円が引き下ろされていた。
 別府署は「警察などの公的機関の職員が電話でキャッシュカードの提出を求めたり、暗証番号を聞いたりすることは絶対にありませんので、注意して下さい。お金がからむ電話はすべて詐欺と疑い、相手から言われるままに行動せず、一度電話を切って、家族や警察に相談して下さい」と呼びかけている。

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