長期一強の危うさ

 「安倍一強」の長期政権、それに群がる議員の質はここまで堕ちたか。東京15区選出の秋元司容疑者(48)は内閣府副大臣の役職を利用して、IR進出を狙う中国系企業から数百万円の援助があったとして東京地検特捜部が逮捕に踏み切った。17年ぶりの現職議員の逮捕だ。
 ワイロ性は千葉選出の白須賀貴樹衆議院議員(44)、宮城県選出の勝沼栄明前衆議院(45)も家宅捜索を受けその関連を調べている。
 中国系企業といえば、北海道の水源や旅館ホテル、観光施設など次々に買収して経済戦略を激しく展開しているところ。彼らの「便宣給与」は国家の安全保障にも深刻な影響を及ぼす。IR(総合リゾート)など聞こえはいいが、言ってみれば「博打場」だ。少子高齢過疎化を迎えた我が国の、社会保障制度維持のためIRの「収益」の一部を利用するという。バカぬかせ!このような者たちが暗躍して出来上がった賭博の寺銭で、老後を助けてもらおうなどとは思っていないぞ、オレ達高齢者は。汚職事件に発展したIR疑惑に登場した議員はいずれも40歳代の若手。これからという時なのに残念だ。IR事業の促進どころか、本丸の憲法改正も危うい。満開の桜見たあとは、花散る姿も見納めるか。    (陽)

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