別府で日本学術会議若手アカデミー

留学生との関わりについて活動内容を話す梶原さん

 日本学術会議若手アカデミー(代表・岸村顕広九州大学准教授、63人)は、公開ワークショップ「大学の国際化による地方活性化促進・地域拠点としての大学の在り方を考える」を23日午後2時、別府市のビーコンプラザで開催した。約40人が出席。
 「若手アカデミー」は、45歳以下の次世代を担う若手科学者が学術の多様性をもって社会課題の解決に取り組むとともに、異分野連携や国際交流を通じて既存の学術の枠を越えた新たな学術の創造を目指すことを目的としている。
 今回のワークショップは、別府市と立命館アジア太平洋大学(APU)の先進的な取り組みを例に、地域住民との対話や国際化推進のために大学内に整えるべき体制、他地域に応用可能なメソッドについて考えた。
 講演では、中澤高志明治大学経営学部教授が「大学の国際化と地域」、文部科学省高等教育局の佐藤邦明さんが「高等教育の国際展開」、アルカニタラ・ライラニAPU国際経営学部教授は「日本で様々な帽子をかぶる」、別府市文化国際課の大塚大輔さんは「留学生の『やる気』をアシストする行政の役割」、外国人留学生生活支援ボランティアの梶原武淑さんは「留学生への生活支援ボランティア活動について・感動の日々を頂き多くの方に支えられた16年間」と題して、それぞれ活動などについて話した。
 梶原さんは「子どもの頃、米軍キャンプで初めて外国人を見た。61歳になって日本語ボランティアに参加したのがスタート。留学生と一緒に書道を勉強したりしました」と活動を振り返った。
 引き続き、講演者が参加してパネルディスカッションを行い、大学の国際化や地域との交わりなどについて意見交換した。

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