第30回「さんフェアおおいた」開催

国東高校の生徒が制作した「七島藺コースター」を織る機械を見学する広瀬知事ら
大分県立海洋科学高校によるマグロ解体ショーで盛り上がった

 第30回全国産業教育フェア大分大会「さんフェアおおいた2020」が24日午前9時から、別府市のビーコンプラザで開催された。テーマは「『一生懸命(しらしんけん)』努力は未来を変える 産業の力は世界を変える」。今回は、新型コロナウイルスの感染予防対策として、開催日を1日のみとして、参集型開催とインターネット開催に分けた。
 総合開会式で、姫野淸高実行委員長が「新型コロナの影響を受けて、大会規模を一部縮小することになりましたが、生徒実行委員会の皆さんは開催に向けて『しらしんけん』に考え、前向きに取り組んできました。インターネット開催併設という新たなスタイルで、全国から学習成果を発信できることは意義深く、高校生たちの努力が未来を変え、次代を担う人材として成長していくことが期待される大会になればと思っています」とあいさつ。
 萩生田光一文部科学大臣からのメッセージを紹介。大分県出身の丸山洋司文科省文部科学審議官が「専門高校による産業教育は多くの人材を育成し、社会発展に寄与してきた。社会の変化により、期待される資質や能力は変わってきている。全国各地の特色あふれる教育内容やその魅力を多くの人に知ってもらえればと思う」と述べた。
 来賓として、広瀬勝貞大分県知事が「コロナ禍で、開催が心配されていましたが、全国の産業教育に携わる皆さんの成果を発表する大切な大会であり、30回目という節目でもある。新しい形の素晴らしい大会を作り上げてくれた」と祝辞。生徒実行委員会の足立蒼汰委員長(県立鶴崎工業高校3年)も「キャッチコピーは、一生懸命努力すれば産業の力で世界の未来をより良い方向へ変えることができるという思いが込められています。私たちの発表を見ていただき、意外と知られていない大分県の魅力を知っていただければ幸いです。全国の様々な専門高校の特色を活かした素晴らしい発表や展示などの各種催事で専門高校生の学習成果を見ていただき、楽しんでほしい」とあいさつをした。
 会場では、農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉、総合、次期開催県(埼玉県)の8つのブースに分かれて、学校紹介や子ども神輿、ソーラーラジコンカーなどが並び、訪れた人たちの目を楽しませた。また、ビジネスアイデア、ドローンなどを使った土量算出、アカムツ資源の保全、地域課題探究などの研究成果発表も行われた。
 参加交流イベントでは、高校生フラワーアレンジメント発表会、ロボット競技発表会、マグロの解体ショー、浴衣着付けショー、看護技術発表、ファッションショーなどもあり、盛り上がった。

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