APU有志が「おうち温泉とどけ隊」

別府温泉を福岡市内の医療従事者宅へ運んだ

 新型コロナウイルス感染症のリスクを抱えながらも奮闘する医療従事者に感謝の気持ちを込めて別府温泉を届けたい、と立命館アジア太平洋大学(APU)の篠原准教授と学生有志が結成した「おうち温泉とどけ隊」がこのほど、温泉配達第1号となる福岡市の西福岡病院を訪れた。
 プロジェクトは、一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームBーbizLINKがこれまで培った温泉配達のノウハウを借りて実施。資金はクラウドファンディングを行い、65人から総額47万9千円が集まった。
 市内で汲んだ弱アルカリ性単純温泉を4㌧トラック1台分約4千㍑入れて、福岡へ。病院で学生を代表して、村上眞生さんが「新型コロナの関係で最前線で闘ってくださっている医療従事者の方に心より感謝申し上げます。新型コロナの蔓延で、何もできない自分達にとても無力感を感じ、医療従事者の方に大分県の温泉を癒しとして届け、また感謝をの気持ちを届けたいと思い、このおうち温泉とどけ隊のクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。今朝、別府の源泉100%の熱々の温泉を汲み上げました。日頃の疲れを癒やしていただければと思います」とあいさつ。
 応対した川上豪仁副院長が「知人を通じて、この活動を学生の皆さんが計画されていると聞き、私共の病院のスタッフにと思い、応募させていただきました。新型コロナの影響で、世界中の医療従事者の方々が感染予防に努め、自身のみならず家族も旅行などに行けないという状況もあるかと思います。そのような中、このように学生の皆さんが素敵なプロジェクトを実施され、全国の皆さんのご支援により、このような温泉のプレゼントをいただき、心から感謝いたします。今回のような企画が全国に広がることを私たちも応援しています」とお礼を述べた。
 その場でタンクから桶に温泉を出して手渡した。その後、医療従事者宅を訪れて自宅の浴槽に温泉を入れて楽しんでもらった。

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