明豊野球部が甲子園に出発

野球部員が出席した出発式

 第93回選抜高校野球大会に出場する大分県代表の明豊野球部の出発式が15日午後1時20分、明豊高校で行われた。
 出発式の前に、川崎絢平監督は取材陣に対して「甲子園でプレーしている姿を見せたいという精神面の部分で大きく成長してきた。甲子園でも上位を狙える戦力を揃えたつもりなので、自信を持って甲子園を迎えたい」。
 幸修也主将は「本当に甲子園だなという実感が沸いてきました。甲子園では、前半負けていても明豊らしい粘り強い野球で終盤に逆転出来る強さがあり、そういう戦いをします。別府の人に勇気や希望を与えられるように、全力プレーを意識していきます」と述べた。
 選抜旗を持つ野球部員が並ぶ中、岩武茂代校長が「去年の今ごろ、先輩たちは選抜大会が中止になって泣いていました。みんなは幸せです。多くの人が応援しています。苦しくなったら、あなたたちには多くの味方がいることを忘れずに頑張って下さい」と激励した。
 幸主将が「このような会を開いていただき、ありがとうございます。甲子園では一戦一戦、勝ちにこだわって、明豊高校に優勝旗を持って帰りたいと思います」と決意を述べた。
 出発式終了後、教職員などの拍手の中、川崎監督を先頭に幸主将ら部員が明豊高校東側に停車したバスに乗り込んだ。その際、学校に残る部員が「勝てよ」と言い、バスに乗り込む部員と拳を合わせてエールを送る場面があった。
 明豊野球部の今後のスケジュールは、19日に開会式、21日に1回戦で東播磨(兵庫県代表)と対戦する。