対面とオンラインで家庭教育推進大会

講演を行う中邑教授

 別府市教育委員会は23日午前9時50分、ビーコンプラザとオンラインのハイブリッドで令和3年度別府市地域教育力活性化事業家庭教育支援部会の「家庭教育推進大会~子どもたちの『未来』をはぐくむ社会について考える~」を開催した。会場には約120人が参加した。
 オープニングで、子どもの読書活動応援ボランティアネットワークの会「ぶっくる」が紙芝居を読み聞かせした。子育てを通しての気づきや悩みなどを語り合い、悩みの解決に向けた取り組みや「こんなのあったらいいな」をカタチにする取り組みを行っている、「公民館で子育てラボ」が取り組みを発表。4つあるチームの中から、西中学校区ラボチームと朝日中学校区ラボチームが活動内容を発表した。
 引き続き、東京大学先端科学技術研究センターの中邑賢龍教授が「どの子も違う」と題して講演を行った。中邑教授は、小、中学校を別府市で過ごした経験がある。中邑教授は「人と違っているといじめられる、その子が伸びる環境づくりをし、違っていい社会にしたい。コロナ禍でオンライン授業になり、オンラインなら出席するという子がいる。不登校の子は、勉強したくないわけではなく、場所があれば出来る。学校に来ないとダメだと排除すると、勉強したくなくなる」
 「スマホはぐずる子どもがすぐ静かになる魔法の道具。しかし、スマホで子どもをしずめるのはやめた方が良い。子どもと向き合うべきで、そのためには、社会が寛容になること。教育プログラムがしっかりすればするほど、創造力はなくなる。特性が発揮できる時代になってほしい」などと話した。