「湯のまち健康21計画」を策定

常富委員長(左)が計画書について報告を行った

 湯のまち別府健康21計画策定委員会(常富亘人委員長、15人)は24日午後1時30分、長野恭紘別府市長に第3次別府市健康増進計画・食育推進計画となる「湯のまち別府健康21」の報告を行った。
 健康増進計画では、「湧くわくホットに暮らせるまち」、食育推進計画は「よく食べ、よく生きる!」を基本理念としている。計画期間は、令和4年度から11年度。▽がん▽循環器疾患・糖尿病・慢性腎臓病(CKD)▽次世代の健康▽高齢者の健康▽栄養・食生活▽身体活動・運動▽こころの健康・休養▽歯・口腔の健康▽飲酒・喫煙▽健康づくりを支える環境の整備▽温泉ーの11の領域からなる取り組みを中心に、市民1人ひとりの主体的な健康づくり活動や社会の支援、環境整備によって健やかで心豊かに生活できる社会の実現を目指す。
 具体的には、健康寿命の延伸、生活習慣病の発症予防と重症化予防、子どもから高齢者までの健康づくり、生活習慣の改善、健康づくりを支える環境、温泉の活用を行う。
 常富委員長が「関係機関によって構成された策定委員会、庁内関係者で構成された専門部会を設置して協議を重ねてきました。別府市の健康寿命は伸びてきているとはいえ、大分県内他市町と比較すると、男性は16位、女性は11位となっており、高くはありません。背景を統計データや市民アンケートから分析した結果、朝食接種率低下や定期的に運動をする人が約3割程度など、改善すべき生活習慣がある。肥満傾向の児童生徒が全国平均よりも高く、早い時期から適切な生活習慣を身に着けることが重要。市民の健康づくりを支えるこの計画を推進してもらいたい」と話し、長野市長に計画書を手渡した。
 長野市長は「コロナ禍で課題が顕在化していると思う。横断的な取り組みが必要で、ご指導いただいたことを踏まえ、加速させていきたい」と述べた。