29日から「ふれあい広場」を開放

小さい子どもたちも安心して遊べる遊具を新設またはリニューアルした
天気が良い時は、海を臨めるように展望デッキを移設した

 別府市は、鉄輪地獄地帯公園の区域拡大に向けた整備工事が完了し、29日から公園全体がつながることになる。
 鉄輪地獄地帯公園は、九州横断道路と国道500号沿いにあり、東側の「えとう動物病院別府ドッグラン」からグランピング場「グランシア別府鉄輪」まで、8・3㌶の広さがある。これまですでに、ドッグランや大型遊具広場が整備されていた。
 別府市綜合計画にある「1日中過ごせる公園の実現」に向けて、平成30年度から未使用区域の整備を進めてきた。パークPFI(公園に施設を設置・管理する民間事業者を公募によって選定する方法)を活用して、手ぶらで楽しめるちょっと高級なグランピングやバーベキューが楽しめる「グランシア別府鉄輪」が昨年4月にオープンし、駐車場などの整備が終わっていた。既存の整備区域と拡大整備区域の間を「ふれあい広場」(約2800平方㍍)として整備することで。延長1・6㌔㍍の公園がつながった。総事業費は約4億7千万円で、半分は国の交付金。
 29日から利用可能になる「ふれあい広場」は、アクティブに遊べる「大型遊具広場」とは違い、小さな子どもたちが安心して遊べる空間となっている。屋外トイレ1棟を新設。展望デッキを海が見える場所に移設し、これまであった2つのすべり台をリニューアル。また、3~6歳向けの波打つすべり台やロープで登って遊べる複合遊具を新たに設置した。遊具の下は座ることもでき、夏の暑い時期には日陰の休憩場所としても重宝されそう。ベンチもあり、周辺は芝生のため、親子でのんびりとした時間を過ごすことが出来る。駐車場も1カ所増え、5カ所246台が停められるようになる。
 会見で長野恭紘別府市長は「全面開放により、ドッグランや各広場は、延長約1・6㌔㍍、最大高低差60㍍の園路ですべてがつながります。運動や日々の健康増進にも活用してもらいたい。これからは、外遊びにはもってこいの季節になります。コロナ対策をした上で、1日中過ごしてほしい」と話した。