県民栄誉賞を授与される

アルゲリッチ氏ら4人が演奏を披露したⓒ脇屋伸光

 第22回別府アルゲリッチ音楽祭の「室内楽コンサート」が5月28日午後3時、大分市のiichiko総合文化センターiichikoグランシアタで開催され、1640人が来場した。
 最初に、マルタ・アルゲリッチ氏がサプライズで「子供の情景op・15 1・見知らぬ国の人々について」(シューマン)を披露。続いて、バッハの「パルティータ第2番BWV826ハ短調」をソロ演奏した。続いて、バイオリニスト大宮臨太郎さん、ビオラの坂口弦太郎さん、チェロの市寛也さんが「ルトベルク変奏曲ト長調BWV988前半(アリア、第1変奏~第15変奏)ドミトリ・シトコヴェツキーによる弦楽三重奏編曲版」(バッハ)を披露し、休憩した。
 その後、アルゲリッチ氏、大宮さん、坂口さん、市さんの4人がベートベンの「ピアノ四重奏曲第3番WoO36―3ハ長調」を演奏した。
 演奏終了後、これまでの功績をたたえてアルゲリッチ氏に広瀬勝貞県知事から県民栄誉賞の授与式が行われた。
 「このような賞をいただき、愛情を示していただき、大変光栄です。既にいただいたお肉は食べて健康になった気分です。非常に嬉しく思っています。ありがとうございます」とコメントしたアルゲリッチ氏が、返礼曲として「イギリス組曲第3番ガヴォット」(バッハ)を披露した。