実った「誓願書」の運動

介養協創立30周年式典で感謝状を贈られた溝部仁学長

 別府溝部学園短期大学の溝部仁学長(74)が3日、東京ガーデンパレスで開かれた日本介護福祉士養成施設協会(介養協、320校=本部東京)の創立30周年記念式典で感謝状を贈られた。全国的に介護福祉士を目指す学生が減ってきているなか、厚生労働省が離職者の介護福祉士訓練補助金と修学資金を停止すると打ち出した当時、継続を求めて全国運動に拡大、これを食い止めたのがいい思い出という。
 学校法人・溝部学園でも介護福祉学科の卒業生は平成17年3月卒の1期生35人、2期生39人、3期生40人とスタート時は定員に近い卒業生があり、今までに471人を輩出してきた。しかし近年の卒業生は10人台で推移している。
 厚労省が平成20年に離職者の介護福祉士訓練補助金と修学資金の停止を打ち出すと「そんなことしたら介護福祉士になる人がいなくなる」と危機感を持った溝部学長は県庁に飛んで行き、二日市具生副知事(当時)に相談。二日市氏は県議会議長あてに「誓願書」を出すのが一番いいとアドバイス。その年の12月県議会は「誓願書」を採択。
 溝部学長は、介養協に都道府県と密接な関係を持ち、全国一斉に誓願書を提出するよう奔走。これが総理大臣や衆参議長に届き、離職者の介護福祉士訓練補助金と修学資金は継続となった。
 溝部学長は平成21年に介養協の九州ブロック代表理事に就任した。
 今回、感謝状を贈られたのは全国で7人、九州では1人。溝部学長が代表謝辞を述べた。
 溝部学長は「いろいろ仕事をしてきたが、感謝状は身に余る光栄。これからも介養協の仕事を続けてゆきたい」と話している。