宇和島運輸の新造船「れいめい丸」

のんびりと船旅を楽しめる船内
愛媛短期大学の学生らが観光PRを行った

 宇和島運輸株式会社(松岡正幸代表取締役社長)は、別府と八幡浜を結ぶ新造船フェリー「れいめい丸」の一般見学会を19日午前10時15分、別府湾フェリーターミナルで行った。
 「れいめい丸」は、全長121・41㍍、全幅16㍍、総㌧数2718㌧。定員は586人、車両は乗用車換算で160台となっている。
 外観は、貸船時代の煙突を再現。船内は、和テイストを基調に、落ち着いた雰囲気と高級感のあるデザインにした。2等船室は畳敷きにして、足を伸ばしてゆっくりくつろげる空間にした他、ペットと過ごせる「ウィズペットルーム」や、キングサイズベッドを備えた「特等室」、1等室は窓から海を望める部屋になっている。また、高齢者や障がいのある人なども気軽に利用できるように、エレベーターを設置した。イス席を増やし、甲板にもイスと机をセットして、海風を感じながら船旅を楽しむことが出来る。
 一般公開に先駆けて、関係者による内覧会が行われ、長野恭紘別府市長が「新造船の就航、おめでとうございます。別府市として、大歓迎します。コロナ禍の影響もあり、苦しい思いをされてきたと思います。新規感染者数も落ち着いてきて、世の中も大きく動くと思われる中での明るいニュースです」とあいさつ。就航記念盾をプレゼント。ミス別府の佐藤杏子さんが花束を贈った。
 松岡社長は「厳しい環境の中ですが、コロナ前から計画していたもの。数年後には別府国際観光港も変わると聞いています。沢山の人を運べるように頑張っていきたい」と述べた。
 さらに、別府市と伊予銀行が2019年に結んだ「観光振興連携協力に関する協定」に基づいて、愛媛県の松山短期大学の学生や松山市などの関係者が見学をした人に観光パンフレットを配布。午後からは、八幡浜フェリーターミナルで、別府大学の学生や別府市観光協会の関係者らが別府市の観光宣伝を行った。
 「れいめい丸」は23日午前9時40分、八幡浜フェリーターミナルで就航式典を行い、別府市に向けて初航行する。