中部中学校美術部が完成

美術部員が完成させた絵の前で記念撮影

 別府市立中部中学校(佐藤裕一校長)の美術部(財前由美顧問)約30人が作成し完成した絵を3日午後4時30分、石垣西で奉仕活動を続ける垣迫治志・ボランティアを考える会代表に贈呈した。贈呈式を同校校長室で行った。
 絵は垣迫さんがデザインしたもので、中央に地球、周囲に鳩が5羽飛んでいる。「5羽の鳩が平和に使者になって地球の果てまで飛んでいき、世界の平和と人類の繁栄を幸福実現のために力を尽くしてほしい。世界中の指導者の人たちに争いや奪い合いではなく、人間として天の御心に添った生き方をして人類が愛に満ちた人となってほしい」との思いが込められている。
 垣迫さんの息子が卒業した中部中学校に依頼し、佐藤校長が財前美術部顧問と相談し快諾。4月に材料を探し、5月から作業にとりかかった。主に今夏に美術部を引退した3年生が横2㍍、たて1・5㍍のアルミ板に下書きをし、8月以降は1、2年生が着色。9月中旬に完成した。
 贈呈式では、佐藤校長が「美術部のみんなが一生懸命描いた平和をモチーフとした絵を垣迫さんに贈呈となりました。垣迫さんは、中部中学校とはずいぶん前から交流があります」とあいさつ。
 続いて、部長の時松虹色さん(13)=2年=から石垣西の垣迫さんに贈られた。
 その後、美術部を代表して時松部長、原野晟伍さん(13)=2年=、山脇なみさん(13)=1年=、改夢花さん(13)=1年=、片桐椿さん(12)=1年=の5人が「この『地球5大陸』という絵は、3年生の先輩が下書きし1、2年生で色を塗りました。海面の色はスポンジなどを使って工夫しました。いつもとは違う画材を使ったので、とても楽しかったです。その中で、垣迫さんの願いや思いが多くの人に伝わるように丁寧に仕上げました。このような機会をいただき、ありがとうございました」とお礼の言葉を述べた。
 垣迫さんが「とても良い物ができたので、感謝しています。ウクライナの戦争などで学校や病院が潰されて、明日をも知れない状態です。平和がどんなに素晴らしいかということを実感するのですが、この絵の鳩たちが世界の指導者の元に行き、少しでも指導者たちが平和について考えてほしい」と美術部員に話し、記念撮影をして贈呈式が終了した。