鶴高3年生を点取りカレーで激励

保護者の愛情や想いが詰まったカレーを食べた3年生

 県立別府鶴見丘高校PTA(日名子健太郎会長)は「点取りカレーで3年生を激励する会」を3日午後0時15分、同校体育館で実施した。とり天をトッピングした手作りカレーライスを食べて、大学入学共通テストの点数を取り頑張ってもらおう、との趣旨で、多くの先輩や保護者の想いのバトンがつながった記念すべき10回目。友人たちと同じ釜の飯を食べ、楽しい時間を過ごしたことを素敵な想いでの一つにしてもらう。
 3年生233人を前に、日名子PTA会長(55)が「今回で10回目という記念すべき回です。ここ数年間、カレーはアップグレードしてまして、皆さんのだいぶ前の先輩と比べると、数段美味しいお肉を使い、今年はカレールーもこだわっています。皆さんの後方にいる保護者の皆さんが愛情を込めて、一から作ってくれたものです。保護者からの声援の一つとして考えてください。点取りカレーですが、コロナがひどいときは、保護者が作ることが出来ず業者が作ったものを配った時もありました。保護者が作ったものを提供したいというところは変えたくなかったので、開催できる環境ができたので、昨年から再開しました。しっかり食べて、受験、頑張ってください」。
 阿南典久校長が「いよいよ受験シーズンに入りました。みんなが学校で毎日、朝早くから夜遅くまで一生懸命勉強している姿を見ています。来年の春には自分の夢が叶うように、しっかり頑張ってください。愛情のこもった、激励のこもったカレーを食べて、受験を乗り越えよう」とそれぞれあいさつした。
 3年生を代表して下峰幸輝さん(18)が「忙しい中、私たちのためにカレーを作っていただき、ありがとうございます。私たちが今日までそしてこれからも勉強を頑張れるのは、保護者の方々の支えがあってからと思っています。受験が終わった人も、これからの人も受験生活を人生のスパイスにしていければと思っています」とお礼の言葉を述べた。
 その後、クラスごとにPTAが「頑張ってね」と声をかけながらとり天付きカレーライスと、お菓子やミニカイロなどが入って袋を一緒に手渡された。カレーライスに後乗せしたニンジンは、来春に桜が満開になるようにとの願いから、桜の花になっていた。
 3年生がクラスや仲の良い友人と輪になって、一口ごと味わっていた。その間、吹奏楽部が「銀河鉄道999」など2曲を演奏した。
 男子生徒は何回もおかわりに行く姿もあった。
 東野玲那さん(17)は「美味しい。PTAの皆さんの愛情が伝わってきて、嬉しい。今後の力になります」。
 山本彩加さん(18)は「家のカレーを違う。体育館で同級生と一緒に食べたけど、とてもにぎやか。これからの思い出に残る」とそれぞれ話した。