山本モゝヱさん100歳の長寿

100歳を迎え「あっという間だった」と
山本さん(中央)

 別府市南荘園町のケアホーム偕楽園に入居している、山本モゝヱさんが8月25日に100歳を迎え、8日午後1時半、長野恭紘別府市長がお祝いに訪れた。
 山本さんは別府市出身で、電話交換の仕事をし、21歳で同じ地区出身の繁さんと結婚し、東京で暮らした。その間、ペン習字や毛筆習字を習い始め、自宅で人に教えるようになった。夫の定年退職後に別府に戻ってきて、80歳を超えるまで多くの人に教えた。夫を亡くしてからは妹と一緒に暮らしたりしていたが、7年前から偕楽園に入居している。
 明るい性格で、話すことと笑うことが大好き。100歳を迎えて「夢のようで、あっという間だった」と話す。長寿の秘訣は「親の言うように食べ、嫌なことは嫌とはっきりいうこと」。
 長野市長が表彰状とお祝い金を手渡して「お元気ですね。よく食べるとうかがっています。食べる人は元気がいい。これからもお元気でいてください」と声をかけた。施設からも花束が贈られた。
 山本さんは「魚が好きで、子どもの頃、川で小さな魚をとってもって帰ると、親から怒られた」とのエピソードを披露し、みんなを笑わせて場を和ませた。
 市内の100歳以上は、山本さんを含めて118人(女性106人、男性12人)となった。