県立別府やまなみ支援学校移転開校式典

式典で児童生徒の代表が誓いの言葉を述べた
移転開校した「県立別府やまなみ支援学校」

 大分県立南石垣支援学校が県立羽室台高校跡地に移転し、4月1日から「県立別府やまなみ支援学校」となり、25日午前9時半、体育館で移転開校記念式典が開催された。関係者約340人が参加した。
 昭和26年に別府市立野口小学校(当時)に特殊学級として1学級が開設されたのが始まり。同35年に市立別府養護学校として野口小学校内を仮校舎として独立した。同37年に境川小学校東側に新校舎ができて、移転した4月15日を「開校記念日」とした。同63年に県立移管され、「大分県立南石垣擁護学校」となった。平成9年に高等部が発足。同18年に高等部日出分教室が開設(同25年に閉鎖)され、同22年に「県立南石垣支援学校」に校名を変更した。
 第3次大分県特別支援教育推進計画に基づいて、特別支援学校設置基準を満たす運動場などを確保し、これまで以上に障がいの特性に応じた教育活動を進めるため、移転を決めた。
 教育環境の整備として、ギャラリースペースや見学可能な作業実習エリアで「地域に開かれた学校」、喫茶実習室やホテル実習室、パソコン室兼販売受注室の充実した職業教育のための環境整備、運動場、体育館、園庭といった広い土地を利用して教育活動の充実、バリアフリー改修、自校式給食の安全・安心な学生生活のための環境整備を行った。教育環境整備に係る総事業費は、約22億8千万円。現在、小学部59人、中学部27人、高等部44人の計130人が在籍している。
 式典では、山田雅文大分県教育長が開校を宣言し、堂脇真理子校長に校旗を授与した。佐藤樹一郎大分県知事が「開校おめでとうございます。喫茶実習室やホテル実習室といった児童生徒、企業、地域のニーズにあった設備を新たに設置し、希望する業種への就労に向けて継続的で実践的な学習を行うことにしています。また、喫茶実習室やギャラリースペースなど地域住民が学校を訪れることが出来る、地域に開かれた学校を目指しています。広大な敷地や新しい実習室を前に、希望にあふれている児童生徒の皆さん。たくさんのことを学んでほしい」と式辞。
 来賓の嶋幸一県議会議長は「校名の『やまなみ』には、木々に囲まれた高台で、別府湾を一望できるロケーションで、子どもたちも読み書きしやすく、誰からも親しまれる校名にとの思いが込められています。県内の特別支援学校で初めてホテル実習室を設置した。障がいに基づく困難を改善、克服するために必要な知識、技能、体力などを学び、将来の豊かな生活を実現させるために必要な『生きる力』を身に着けてもらいたい」と祝辞。
 児童生徒の代表が壇上に上がり、「新しい学校に最初は不安でしたが、今はワクワクがいっぱいです。みんなで仲良く遊びます」「笑顔がたくさんの学校にしたい」などと述べた。最後に、高等部の橋本優真生徒会長(17)が「新しい環境の中で、期待と希望に胸をふくらませています。働く力を学べるようになった。自立した社会人を目指し、日々の学習や現場実習、学校行事に全力で取り組むことを誓う。新しい学校の歴史の一歩を刻むのは私たち。これからも、温かく守り、導いてください」と誓いの言葉を述べた。