鶴見岳・伽藍岳フィールドツアー

グループごとに
火山災害について話し合った

 令和8年度鶴見岳・伽藍岳フィールドツアーが4日午前9時半から、市内で行われた。別府市、大分県、大分大学、大分地方気象台、別府市内の防災士や高校生などが参加した。
 午前中は、市役所で赤色立体地図を使って概要を説明し、長崎県の雲仙普賢岳の動画をみた。その後、別府タワーから山を見ながら、鶴見岳の火山想定について話を聞いた。
 午後からは、市役所でグループワークなどを実施。火山噴火実験やプロジェクションマッピングでシミュレーションをするなどした。また、7つのグループに分かれて、「火山防災に対して私たちができること」をテーマに、火山に対して持っている知識やイメージを書き出して整理し、災害時の避難、自分たちにできる対策について意見を出し合った。
 火山災害は、噴火によって噴石や火山ガラスや鉱物が混ざった火山灰が風に流されて遠くまで飛んだり、土石流が発生するなど、被害が広範囲にわたる可能性もある。
 杉本伸一雲仙普賢岳災害記念館長が噴火当時を振り返り「昼でも真っ暗になり太陽の光は入ってこない。火山灰を車が巻き上げて歩くのも大変なぐらいで、雨がふると今度は土石流が起きる。1つずつ起きるのではなく、同時に起きるのが普通の災害と違って、難しいところ。噴火が終わったから災害が終わったということにはならない」などと話した。
 グループごとに話し合った結果を発表。「火山についてはあまり知らない人が多く、知らないからの心配や不安がある」「噴火が起きた時、住民と観光客の理解の差によってパニックが起こるかもしれない」「地域とコミュニケーションをとることが大切」「自然災害はいつ起こるか分からない。心配ばかりするのではなく、対策が大切」「地震や津波と違い、情報が少ない」などの意見が出た。参加者は「正しく恐れる」ことの重要性を感じていた。