別府市が「サル被害対策チーム」

サルが目撃された場所で関係者から話を聞いて現地調査を始めた

 別府市は、サル被害対策チーム(代表・久保賢一市鳥獣害対策協議会長、17人)を立ち上げ、19日から現地調査を始めた。
 別府市農林水産課によると、サルの目撃通報件数は春先が多く、過去3年間は平均約30件だったが、今年4・5月では2倍の約60件と増えている。通報があったもののみのため、実際にはもっと多い出没件数があると見られる。
 これまでと違い、10~20頭の群れでやってくるケースが多く、住民から「怖い」という声も多い。市民生活の安全・安心のため、早期の対策が必要ということで、NPO法人里地里山問題研究所、自治会関係者、市農業委員会、市猟友会、大分県東部保健所、別府市で構成する「サル災害対策チーム」を13日に設置して現地で実態調査を行うことにした。
 現地調査は、19日から21日まで、21町を回る予定。地域には事前にアンケート調査を行っており、出没場所や被害状況について聞いている。
 初日の19日午前9時、上原町の有限会社いちのいで(志賀晴香代表取締役)周辺で話を聞いた。志賀社長によると、山の方から10~20頭のサルが定期的に来るという。爆竹などで追い払っているものの、サルも爆竹の音に段々慣れてきているという。「一度逃げてもまたやってくる。温泉施設もあるので、お客様がケガをしないことが一番重要。注意喚起のビラを張ったりしている」と対策もしている。近くの住民は「家庭菜園がすべてやられる。近所の人は、雨どいを伝って屋根にサルがあがるため、雨どい等が壊れるという話を聞いた」と話す。
 現地を見た里地里山問題研究所の鈴木克哉代表理事は「農地であれば電気柵も有効だが、サルが出没しにくい環境づくりが大切。群れの居場所や現状を把握するための位置情報調査なども考えられる。また、来ている群れの他にも何頭ぐらいいるのか、全体を把握することも重要。そこを把握しないと、対策は難しいと思う」などと話した。
 今後、地域ごとの現状や出没する要因などを把握し、効果的な対策について検討を行う。