6月別府市議会定例会の一般質問⑤

 令和5年第2回別府市議会定例会は21日午前10時、再開し、一般質問で安部一郎氏(自民新政会)、阿部真一氏(同)が、上下水道局の贈収賄事件の対応と対策、公園行政、生活保護受給者の自立支援体制、教育行政などについて質問した。
 午後からは、中村悟氏(創る未来の会)、穴井宏二氏(公明党)が質問した。

上人ケ浜公園について

安部一郎氏(自民新政会)

安部 一郎氏

 安部一郎氏が公園行政の上人ケ浜公園について「運営整備の進捗状況はどうなっているのか」と質問。
 橋本和久公園緑地課長が「3月に業務協定を締結。現在は住民説明会を行いながら基本設計作成に向けて協議をしている」と答えた。
 安部氏は「請願の際のやり取りの中で、基本設計をこれから行うというやり取りがあったが、市民の皆さまの意見を頂戴し基本設計をして開発申請、建築申請、詳細設計に入り発注入札を行うと思うが、着工が8月とあるがどのように判断しているのか」と質問。
 山内佳久建設部長が「8月着工だが、事業者が記者会見のときに言ったことで、今後は住民の意見を聞きながら設計内容を調査していく。着工については未定」と答えた。
 安部氏が「砂湯だけ先行してできないのか」と質すと、山内部長が「公園整備の中で考えている」と答えた。
 安部氏が「一坪360円ぐらいの賃料の施設に対して、近隣の同じサービスをしている施設は競争することはできない。サービスがまったく違う。協議の場があるので、この思いを汲み取ってほしい」と要望。長野恭紘別府市長は「民業圧迫になることは控えるべきと思う。最低限、公園の管理をしていく中においてパークPFI事業を通じ、事業者、市、観光客、地域住民の四方良しとなるよう配慮しないといけない」と述べた。
 そのほか、上下水道局の贈収賄事件の対応と対策などについて質問した。

教育行政について

阿部真一氏(自民新政会)

阿部 真一氏

 阿部真一氏は教育行政の学校現場と放課後デイサービスの連携について「放課後デイサービスの事業者と学校の先生との意思疎通が上手くできていないと感じる。小中学校で支援が必要とされる児童数は何人いるのか」と質問。
 宮川久寿学校教育課参事が「市内の小中学校において令和5年度、個別の支援が必要な児童・生徒数は、小学校全児童数の12・7%の597人、中学校は全生徒数の6・4%の162人」と答えた。
 阿部氏は「特別支援学校の児童数は令和4年度に小学校が215人、中学校が66人。事業者との連携はどのように取っているのか」と質問。宮川参事が「保護者をはじめ各事業者との連携は、支援をする上でとても大事なものと考えている。現在も小中学校の校長や主任とは放課後児童クラブや放課後等デイサービスと会議を行うなど必要な情報を共有し、より良い連携を努めていく」と答えた。
 阿部氏は「教育委員会として別府市内の小中学校の管理職や担当の教職員を含めて、公式な形での会議ではありませんという認識。意見交換的な協議の場所は、小中学校全校に対してあるのか」と質問。
 宮川参事が「公的な場での協議は行っていないが、各学校等で行われるケースや事業所の運営委員会、情報交換会を行い、情報交換を行っている」と答えた。
 そのほか、生活保護受給者の自立支援体制、公園行政について質問した。