気象庁は7日午前11時45分、台風10号に関する情報を発表した。
大型で強い台風10号は同日午前11時の時点、勢力を弱めながら対馬市の北約260㌔の海上にあり、時速45㌔で北に進んでいる。中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40㍍、最大瞬間風速は55㍍、中心の東側280㌔㍍以内と西側165㌔㍍以内では風速25㍍以上の暴風となっている。
大分地方気象台によると、台風は今日明け方(午前3時から6時)にかけて最接近した。午前11時25分の時点、台風は大分県から遠ざかっており、昼前(午前9時から正午)には風速25㍍以上の暴風域から抜けた。本日夕方には風速15㍍以上の強風域から抜ける見込み。
別府市内は、コンビニ、食事処、レジャー施設などが早いところで6日から休業しており、知らずにコンビニに行き、休業の張り紙を見て引き返す人の姿もあった。また6日夕方から雨が強く降り始め、歩いていた人も傘を差しているが、地面からの跳ね返りで足元はびしょ濡れになっていた。
JR九州は、7日の九州新幹線及び在来線すべての列車を運休。8日は台風が通過後、線路点検などを行い、線路の安全を確認できた区間から順次運転を再開する予定。
九州電力によると、県内で約9700戸が停電している。大分県中部の停電は午前11時の時点、別府市を除く日出町(大字大神、大字藤原の一部約190戸)、杵築市(大字岩谷、大字大内、大字鴨川、大字狩宿、大字馬場尾、大字船部、大字本庄、大字溝井、大字南杵築、大字八坂、大字横城、大田 白木原、大田 俣水、山香町 大字広瀬の一部約1480戸)、大分市(大字上判田、大字吉野原、大字今市、大字志生木の一部約170戸)、臼杵市(野津町 大字千塚、野津町 大字吉田の一部約130戸)。復旧は、設備被害確認後、順次予定。