さんふらわあ乗り場でテロ対策訓練

別府署員2人が不審者役の警察官を職務質問

 (株)おおいた観光サービス、フェリーさんふらわあ別府支店が主催。別府警察署の協力で「テロ等に係る不審者(物)発見時の初動措置訓練」を6日午後1時半、フェリーさんふらわあ1階および付近一帯で実施し、関係者や藤本修司別府市中央商工連合会会長ら約30人が参加した。
 県指定管理者の(株)おおいた観光サービスは、昨今、国内外におけるテロなどの事件を未然に防止・対応するため、県港湾課の指導に基づき、(株)フェリーさんふらわあ別府支店と協同で訓練を計画している。初動対応、関係機関への報告・通報や個々の役割分担を認識させ、災害などの未然防止に備えることが目的。
 午後5時半、1階待合室で「フェリーさんふらわあ」の乗客が乗船待機や乗船手続きで混雑している中、別府国際観光港駐車場勤務員が巡回勤務中に爆発物らしき不審物を発見し、110番通報する―と想定した。
 奥村伸幸おおいた観光サービス代表取締役が「回を重ねるごとに、皆さんのスキルが上がってます。いろんな連絡網の確認や警察に対する協力体制をより密にしていただきたいと思います」とあいさつ。
 訓練を開始し、110番通報を受けた警察官が、現場に到着。爆発物を確認後、建物内に誰も残っていないかを見て回った。フェリーさんふらわあは構内放送をするとともに乗客の避難誘導をした。
 さんふらわあ歴史館の奥にいたかばんを持った外国人不審者役の警察官を発見した警察官が、職務質問。かばんの中身を確認し、ボディチェックも終えると、警察官が別府署に任意同行した。
 訓練終了後、中原裕一郎別府警察署警備課長が「平時に点検しておけば、いつもと異なることに気づく。連携の強化として、各関係機関、警察への通報してほしい。避難誘導だが、爆弾があったときは、なるべく遠い場所に誘導するように。訓練で出来なければ、本番でも出来ない」。
 フェリーさんふらわあ別府支店の桑村裕人支店長も「このターミナルも、多くの人が来ます。もし、発生したなら、関係各所と連絡を密にして早期に解決するように」とそれぞれ講評した。

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