別府市議会観光建設水道委員会開く

元水道局職員が贈収賄の疑いで逮捕されたことを受けて、
当局から説明を聞く観光建設水道委員

 別府市議会観光建設水道委員会(市原隆生委員長、8人)は20日午前10時、所管事務調査会を開き、上下水道局の元工務課長(当時は水道局)が贈収賄の疑いで逮捕された事案について、上下水道局から説明を受けた。
 はじめに、岩田弘上下水道局企業管理者が「元職員の逮捕によって市民に不安と不信感を抱かせることになった」として謝罪した。
 今回、贈収賄が行われたとみられるのは、朝見浄水場次亜注入設備更新工事のうちの機械設備工事。原水に次亜塩素酸ナトリウムを注入して浄水するための設備。次亜塩素滅菌室にある次亜注入機や次亜貯留槽。条件を設定した要件設定型一般競争入札で、入札に参加したのは2社で、落札したのが今回逮捕された贈賄側が所属する東伸エンジニアリング㈱別府支店だった。契約金額は1億7937万7200円。その他、東伸は令和2年度から6年度までの朝見浄水場の管理運営業務の委託も受けている。
 委員からは「警察の捜査任せにするのではなく、自らどのような調査をするのか」「報道によると、再就職は問題なかったとしているが、退職規定も含めて見直しをすべきではないか」「(工事金額が3千万円を超える場合に開かれる)審査会の議事録はあるのか」「東伸が落札しやすいように仕様書をしたという報道が出ているが、見抜ける他の専門職はいなかったのか」「市民生活の根幹をなす朝見浄水場の管理運営もしている業者。管理業務委託も含めて、関係したすべての工事で調査をすべき」など厳しい意見が相次いだ。
 上下水道局は「関係書類は警察に押収されているが、残ったデータなどを基に1つ1つチェックをしているところ」「管理運営をしている業者なので、今後、取扱いについて考えていく」などと答えた。
 また、職員の再就職について「今回のことを深刻に受け止め、内部協議をして再就職先の届け出を提出するなど、前向きに検討していきたい」と「答弁」した。

コメントを残す