別府警察署「湯けむり部隊」始動

湯けむり部隊の服装点検をする矢野署長ら

 別府警察署は2日午後1時30分、年末・年始特別警戒部隊「湯けむり部隊」を発隊した。
 年末にかけ、事件や事故の多発が予想される。戸次清治生活安全課長を隊長に令和3年1月3日まで、金融機関などの立ち寄り警戒、繁華街の夜警に力を入れる。
 発隊式は、制服姿の隊員40人が整列。戸次隊長から部隊集結報告を受けた矢野哲幸別府署長をはじめ、来賓も一緒に服装点検を行った。
 点検後、矢野署長が「刑法犯認知件数は県下では増加しているが、管内では減少しています。しかし、強制性交や強制わいせつといった凶悪事件、そして特殊詐欺事件が発生しています。交通事故は、発生件数や負傷者が減少傾向にありますが、死者が増加しています。師走は、人、金、物の動きが激しくなり、それに伴い、事故や事件が多発する傾向にあります。別府市民や観光客が安心して年末年始を過ごされるよう、粉骨砕身、活動を強化します」と訓示した。
 来賓の長野恭紘別府市防犯協会連合会会長(別府市長)、塩地奎三郎市自治委員会会長がそれぞれあいさつ。また、安部正一大分県警察官友の会別府支部長、田山讓治県警友会別府支部長、甲斐一義別府市金融機関防犯協会連合会長、永尾福康別府地区少年警察ボランティア協会長、髙橋俊二別府警察署協議会会長代行が紹介された。
 今後、矢野署長以下170人の全警察官態勢で従来の警らに加えて、金融機関、店外ATM、コンビニなどの立ち寄り警戒、夕暮れ時のキラキラ作戦による交通事故防止、北浜を中心とした繁華街の警戒を行う。
 戸次隊長は「金融機関をはじめ時間に関係なくコンビニへの立ち寄りをすることで、特殊詐欺などの防止を図る。パトカーで赤色灯を回転させることで、見せる活動をして事故防止に努める。週末の夜は、繁華街対策としてパトロールを強化する」と呼びかけた。

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