機動隊と別府署が災害警備訓練

閉じ込められた人を救助するため車両のドアを破壊する機動隊員

 別府警察署と大分県警察本部警備部機動隊は合同で災害警備訓練を21日午後3時40分、別府警察署庁舎および駐車場で行い、別府署員15人、機動隊15人が参加した。大分県公安委員会委員1人、別府警察署協議会委員7人が視察した。
 伊予灘沖にてマグニチュード8クラスの大地震が発生し、複数の住宅が倒壊。更に沿岸部からの津波被害により、大型商業施設の1階部分が瓦礫に埋もれ、同所2階および屋上に取り残された要救助者から警察に対して救助要請があった―と想定。
 はじめに、機動隊員が道を塞いだ倒れた木材をチェーンソーで切った。その後、レスキュー車や高性能救助車が入っていった。
 別府署の2階部分に取り残されていた人を、梯子で救助した。
 続いて、軽四自動車の中に閉じ込められた人を救助するため、後部ドアを破壊して毛布などを要救助者に届けて安全を確保。運転席ドアをスプレッダーでこじ開けて救助した。
 高性能救助車の荷台に梯子を乗せて、別府署2階部分に立て掛け、逃げ遅れた人を救助した。
 最後に、別府署屋上にけが人(人形)がいるため、機動隊員が救助した。
 別府署員は、機動隊員が救助した人や人形を担架で搬送した。
 訓練終了後、石川博義別府警察署警備課長は「災害はいつ発生するか分かりません。機動隊はスペシャリストなので、別府署員も一緒に訓練をすることで、訓練の錬度を上げることが目的。有事の際にすぐに対応できるよう、訓練を重ねていく」と述べた。

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