鉄輪むし湯16日から千円券販売も

気軽に入ってむし湯の良さを知ってもらおうという鉄輪むし湯
石室の中で石菖の上で寝転んで入浴

 別府市営鉄輪むし湯が16日から、土・日・祝日を除く平日の午前中、入浴料を通常の半額となる350円にするキャンペーンを開催中。9月30日まで。
 むし湯は、700年以上前の鎌倉時代に、一遍上人によって開基されたと伝えられている。鉄輪を訪れた際に、地面のいたるところから噴気が立ち昇る場所だった鉄輪を念仏を小石に刻み、お経を唱えながら噴気を沈め、「むし湯」「渋の湯」「熱の湯」をつくり、病気を湯で治す「湯治」として鉄輪温泉をつくったとされている。
 薄暗い石室の中で薬草である石菖の上に寝て、8分から10分の間いれば大量の汗が吹き出て、腰痛、神経痛、五十肩、冷え性などに良いとされている。
 元々は療養で使っていた場で、もっと地元の人にも利用してもらい「湯治文化」の原点回帰を図ろうという思いで始まった企画。
 また、手ぶらで訪れた際には、入浴料の他に貸し浴衣(220円)とオリジナルタオル(310円)の代金が必要で、千円を超えるため、入浴を迷う観光客もいるため、セットで千円となる券を当面の間販売する。タオルはオリジナルではないが、お得に入浴することが出来る。
 また、営業時間は9月30日まで、午前8時から午後7時(受付は午後6時半)までとなっている。休館日は第4木曜日。問い合わせはむし湯(電話67・3880)へ。