参議院議員選挙がきのう投開票

 第26回参議院議員通常選挙は10日、投開票が行われ、大分選挙区では、自民党新人の古庄玄知氏(64)が22万8417票を獲得し、6年前の雪辱を果たし、自民党としても、参議院選挙区で久しぶりの議席獲得に沸いた。
 4期目を目指した足立信也氏(65)は、これまでの実績を掲げて支持を訴えてきたが、今回は野党共闘も足並みが揃わず、統一候補での戦いができなかったこともあり、あと一歩及ばず、6年前とは逆の結果に涙をのんだ。一方で、古庄氏は、岸田文雄総理大臣をはじめ大物国会議員が次々と来県してテコ入れをし、前回大差をあけられた大分市を中心に支持拡大を図った。すべての市町村で足立氏を上回り、4万5159票の差をつけて初当選を飾った。

 全国的には、自民党が62議席を獲得し、単独過半数に。公明党を含め、与党で74議席を獲得した。憲法改正に前向きといわれる「改憲勢力」は国会発議に必要な3分の2以上の議席を獲得した。公明党は、候補者を立てた7つの選挙区すべてで当選を果たし、比例も合わせて13議席。日本維新の会は改選前の倍以上の12議席。立憲民主党は17議席で、野党第1党は守ったものの、議席を減らした。社民党は福島瑞穂党首の当選は果たしたものの、1議席止まり。参政党は選挙区では敗れたものの、比例区で1議席を獲得し、初めての国会議員が誕生した。
 共産党は議席を減らし4、れいわ新選組2、国民民主党5、NHK党1、無所属5という結果となった。
 今回の選挙は、改選を迎えた半数と補欠選挙を含め125議席を争った。大分県の投票率は52・98%で、過去最低だった前回(2019年)よりも2・44ポイント上回った。うち期日前投票を行った人は、21万7235人で、22・77%だった。別府市の投票率は54・22%で、期日前投票は2万3303人で、24・36%だった。