コルスンスキー駐日ウクライナ大使

長野市長を訪れ、避難民受け入れへの謝意を伝えたコルスンスキー全権大使

 駐日ウクライナ大使館のセルギー・コルスンスキー特命全権大使(59)が10日午後1時半、別府市役所を訪れた。ロシアがウクライナへ侵攻して以来、別府市は7世帯18人を受け入れている。
 市役所を訪れたのは、コルスンスキー全権大使、ユリヤ・ザモルスカ二等書記官、インナ・イリナ三等書記官、受け入れを支援しているNPO法人ビューティフル・ワールドの小野ヤーナさん、小野一馬さん。
 長野恭紘別府市長は「ロシアのウクライナ侵攻には、心を痛めています。日本政府が受け入れを表明し、別府市も3月8日に受け入れを表明しました。APUの卒業生の小野ヤーナさんから連絡をいただき、受け入れたいと思いました。市民をはじめ多くの人にお手伝いいただき、安心して過ごせていると思います。すでに大切な市民の1人となっており、しっかりとサポートしていきたい。日本とウクライナのかけ橋になってほしい」とあいさつをした。
 コルスンスキー全権大使は「ウクライナの痛みを理解していただき、感謝します。こんな犯罪が起こるとは、想像もしませんでした。大学、病院、住宅が攻撃されています。ウクライナ人の抵抗の魂を殺すためだと思いますが、絶対にそうはならない。日本とは8千㌔の距離があるが、隣同士のように受け入れてくれている。避難した人には、日本語を勉強し、文化を勉強し、社会に貢献できる人材になるようにと言っています。ウクライナを代表して、お礼を申し上げます」と述べた。
 コルスンスキー全権大使から長野市長にウクライナ支援として製造した日本酒をプレゼント。長野市長からは、竹細工の名刺入れが贈られた。