大分県信用組合別府支店副支店長

県信で初の国家資格

小野 美佐子(おの みさこ)さん(51)

 県信職員で初めて国家資格「キャリアコンサルタント」を取得した。個人のキャリア形成にとって環境面での課題を認識し、その課題の解決に貢献してゆく仕事。カウンセリングをして職場での悩みを聞くが、アドバイスはせず相手に「気づき」をもたらす役割。
 昭和47年4月17日、大分市の生まれ。大阪の外語専門学校で英語を勉強中に母親から、就職の口がある、と呼び戻され県信に入組。長湯支店を振り出しに久住支店、本部の人事部に15年勤務した後、今年4月に初めて別府支店に。
 キャリアコンサルタントに挑戦したのは、仕事を辞めてからも履歴書に書ける資格がほしかったからで、令和元年に取得した。企業内コンサルタントとの位置づけだが、人事部がその仕事をするため、今は休日に大学生を相手に無料キャリア相談にのる。
 趣味は大分市舞鶴町の自宅の部屋の片づけや模様変え。10年間飼っていた犬のマルチーズの世話も趣味と言える。日ざしに弱いインドア派だそうだ。徳川幕府の剣術指南役だった柳生家の家訓「小才は、縁に出合って縁に気づかず。中才は、縁に気づいて縁を生かす。大才は、袖すり合った縁をも生かす」をモットーにしており、カウンセリングした大学生にも伝えている。
 別府勤務になって4カ月。女性の副支店長は別府支店で初めてだそうだ。「今まで別府温泉には来ていましたが、ゆっくり街を歩いてみると知らないお店がいっぱいあるのに気づきました」と気に入った様子。