JR別府駅長

明るく笑顔でおもてなしを

荒巻 良考(あらまき よしたか)さん(43)

 福岡県柳川市出身で、平成15(2003)年にJR九州に入社した。
 「説明会に参加した時に、JRって電車だけではなく、様々な事業をしているところなんだと知り、興味を持ちました」と話す。
 入社3年目に旅行セールスを担当。日本から韓国への旅行者を増やす仕事をした。「学生時代、韓国語を学んでいましたし、ソウル市にも住んでいた経験もあり、希望していた仕事。コンテンツを探したりとやり甲斐がありました」と振り返る。
 大分県での勤務は7年ぶり2回目で、以前は、大分支社勤務で、別府駅での勤務は初めて。「別府は、いろんな国の方がいらっしゃいますし、有名な日本一の観光地。駅長として皆さんをお迎え出来るのは、自分の気質にもあっていると思います。社員も若いので、仲間として話を聴きながら仕事ができるように環境を整えるのが、私の仕事の1つ」と言う。
 また、来年春にはJRが全国的に行う大型観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン(DC)」が福岡県と大分県で開催される。「新型コロナが5類に引き下げられて以来、多くの利用者が戻っていると感じています。これまで旅行を控えていた人たちが、外国人旅行者を含め、九州に行ってみようという機運が高まっていると思います」
 「別府を訪れる人が最初に来るのが駅。しっかりとおもてなしをし、気持ちよく帰ってもらえるように明るい笑顔を心掛けたい」と語る。
 駅構内には、別府市が「赤ちゃんの駅」を開設し、子ども連れの旅行者や市民が安全に気軽に外出を楽しめるように、個室の授乳室などを設置。「多くの人が気軽に利用できて、ありがたい」と話す。
 早稲田大学商業部卒。妻と長男の3人家族で、大分市内で単身赴任。「子どもがまだ小さいので、一緒に遊ぶのが楽しいです。スポーツ観戦や歴史、地質にも興味があります」と笑顔を見せる。