夏休み子ども向け体験学習会

手湯の温泉を汲んだり、温度を測った
持ち帰った温泉の成分を調査する子どもたち

 別府市は、夏休み子ども向け企画として「楽しく温泉を知ろう!温泉体験学習」を22日午前9時、市内で行った。NPO法人別府温泉地球博物館共催で、親子11人が参加。
 別府市では、過去3年間にわたり「せーので測ろう!別府市全域温泉一斉調査」を行っており、子どもたちにも温泉に興味を持ってもらうと実施した。
 社会福祉会館に集合して、野田哲也温泉課長が「色やにおいなどを分析して、別府の温泉に興味を持ってもらえたらと思います」とあいさつ。さっそくJR別府駅東口にある「手湯」まで歩いて移動した。手湯は観光客らが手軽に温泉を楽しめるようにと平成17年に設置された。参加者はまず手をつけて温かさを感じ、実際に温度を測り、温泉を容器に汲んだ。また、近くにある泉源を見学。その後、不老泉にも行き、3カ所の源泉を見て不老泉でも温泉を汲んだ。
 社会福祉会館に戻り、龍谷大学の山田誠先生の指導で電気伝導度やpH(水素イオン指数)をチェック。水素イオン濃度は、7以下なら酸性、7以上ならアルカリ性のため、リトマス試験紙を使って調査した。最後に、由佐悠紀別府温泉地球博物館長(京都大学名誉教授)が講評して温泉について話をした。
 理科が好きで参加したという後藤礼仁さん(10)=大平山小5年=は「手湯は最初は熱かったけど、つけていると慣れてきてあったかさを感じた。普段、あまり温泉には入らないけど楽しかった。夏休みの自由研究にしたい」と話した。

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