世界平和の思いを絵に

美術部3年生が垣迫さんの思いが詰まった絵を描いている

 別府市立中部中学校(佐藤裕一校長)の美術部(財前由美顧問)45人が今年度、石垣西の垣迫治志さんの思いが詰まった絵を横2㍍、たて1・5㍍のアルミ板に描いている。
 絵は垣迫さんがデザインしたもので、中央に地球、周囲に鳩が5羽飛んでいる。「5羽の鳩が平和に使者になって地球の果てまで飛んでいき、世界の平和と人類の繁栄を幸福実現のために力を尽くしてほしい。世界中の指導者の人たちに争いや奪い合いではなく、人間として天の御心に添った生き方をして人類が愛に満ちた人となってほしい」との思いが込められている。
 垣迫さんの息子が卒業した中部中学校に依頼し、佐藤校長が財前美術部顧問と相談し快諾。4月に材料を探し、5月から作業にとりかかった。主に3年生が下書きをし、8月以降は1、2年生が着色する。今年度中に完成予定。
 鉛筆画が得意な佐藤和部長(15)は「あんなに大きなものを見て驚いた。ゴールデンウイークは3人で下書きをして大変だった。球体を表現するのが難しかった。良い経験になった。1、2年生が良い物を作ってくれると信じている」。
 水彩画が得意な石川紗羽副部長(14)は「美術は個人の制作なのでチームで一つの作品を作り上げること、相談しながら作るのが楽しい。垣迫さんの思いを表せるか心配だった」。
 デザイン画が得意な藤内笑歩さん(14)は「みんなで描くのは楽しい。出来上がりが楽しみ。いろんな絵の描き方の人がいて、それが一つの作品になるのがいい。1、2年生は協力して完成させてほしい」。
 風景画が得意な横山莉世さん(15)は「こんなに大きい絵は初めて。1人で描くのですが、チームで作るのは良い経験になった。看板の大きさにびっくりした。1、2年生には期待している」とそれぞれ話した。