伝統工芸士の大谷良三さんに「杵築市長賞詞」

伝統工芸士としての活躍により
市長賞詞を受けた大谷さん(右)

 杵築市は、令和7年度伝統的工芸品公募作品展で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した、伝統工芸士の大谷良三氏(70)=杵築市山香町山浦北部区=に市長賞詞の贈呈式を29日午後2時半、杵築市役所で行った。
 市長賞詞は、教育、学術及び体育、その他の文化関係の分野において、特に優れた功績をあげ、市民に深い感動を与えた個人または団体を讃えるもので、大谷さんは9人目。
 大谷さんは宮崎県出身で、1984年に別府市にある大分県立竹工芸訓練センターに入校し、竹細工を学んだ。2000年には伝統工芸士に認定され、全国植樹祭「お野立処(のだてしょ)」装飾に携わったり、各種賞を受賞した。山香町の自宅に工房を構え、伝統の技を現代の暮らしへと繋げる幅広い活動を展開している。内閣総理大臣賞を受賞した作品は、竹製バッグ「一楽編みバッグ」。黄金をイメージして染めた竹ひごを、花籠を編むときによく使われる一楽編みという手法を使った。
 永松悟杵築市長が大谷さんに賞詞と記念品を手渡して「伝統工芸は、地域の歴史と暮らしをうつす鏡です。大谷さんは、長年培った技術を継承、発展させるとともに、現代社会のニーズに応じた新たな価値づくりに取り組んでこられました。多くの人に伝統工芸の素晴らしさを伝え、地域経済の活性化にも大きく寄与しています。今回の受賞は、私たちにとって、地域の伝統を守り、育てていく責任と喜びを改めて認識させるもの。さらなる活躍を祈念します」とあいさつ。来賓の泥谷修市議会議長が祝辞を述べた。
 大谷さんは「身に余る光栄です。伝統的工芸品の発展・繁栄を願い、微力ですがこれまで尽力してきました。この度、その活動を認めてもらい、ひとえに皆さんのご理解、ご協力の賜物と感謝しています。これを励みにこれまでの経験を生かし、杵築市の発展のため、力を注いでいきます」とお礼を述べた。