業界の壁越え「夜の別府」づくり

新たな観光価値創造に向けて講演会を行った

 別府市は、夏の酷暑期における観光価値の向上などを考える「別府夏季観光誘客対策に伴う講演会」を1日午後3時半、ビーコンプラザで開催した。観光関係者ら約140人が出席した。
 長野恭紘別府市長が「夏休みは、子どもの頃はワクワクドキドキしていたし、観光関係者にとっては稼ぎ時だった。近年では、夏が暑すぎます。暑いのを冷たくはできないので、皆さんの知恵で1年間平準化して稼げるように進化するしかありません。みんなで受け皿をしっかりと作り、提案して、国や県と連携して頑張っていく。暑い夏も、力強く別府観光を進めていきたい」とあいさつ。
 国土交通省の丹下涼都市計画課企画専門官が「ナイトタイムの活用に向けたまちづくり~新たな価値創造を通じた『夜の稼ぐ力』の強化に向けて~」と題して講演した。丹下専門官は「人口減少が問題になっていますが、単に人が減るということではなく、年間消費額も減るということ。まちの成長につなげるために観光を推進していますが、観光を取り巻く環境も変化しています。モノよりもコト(体験やイベントなど)消費に変わっています。そこにわざわざ行く理由がシビアに求められている。皆さんが『こんなの普通』と思っていることに、よそから来た人が見て新鮮と驚きにギャップを感じる。よそ者の目を入れることが大事で、身近にヒントがある」などと話した。
 また、他地域での事例も多くあげて「業界の壁を越えて、自由闊達に議論し、戦略に落とし込むことが大事。ここでしか味わえない『夜の別府』をどう表現し、形にするか。訪れる人だけではなく、住まう人や働く人にとってもわくわくする自由で遊び心あるまちにしてほしい」とし、そのために使える国の補助金を活用するようにアドバイスした。